高温多湿の梅雨から夏にかけてはカビやダニが発生しやすくなります。今は風通しの良い木造の家は少なくなっています。カビやダニにとって居心地がよい密閉性が高い住まいが増えているのです。
[カビの原因]
カビは温度が28度、湿度が70%前後になると繁殖が活発になります。栄養源には食べ物や人間のアカ、石けんカスといった有機性のものばかりではなく、たたみや布、電子部品や接着剤も実は大好物なのです。食中毒の原因になるだけでなく、抵抗力が弱い高齢者などの肺や肝臓を害したり、子どもたちのアレルギーの原因になるカビもいます。結露もカビの原因になります。結露は、冬の外気と室内の温度差だけが原因ではありません。夏は雨が続いた後で晴天になると、湿気をふくんだ空気が部屋の中に流れ込んで、冷たい壁に結露を作ります。結露を放置すると必ずカビが発生します。
[ダニの原因]
カビが好む条件の場所にはダニもいます。人間に害をおよぼす代表的なものは。アレルギーの原因になるヒョウダニとかゆみを起こすツメダニです。カーペットや畳、ふとんの中にいてじっとしていますが、大好物のフケやアカがあって、気温が25度前後、湿度が60〜80%になると繁殖する可能性が大きくなります。